糖質制限の書籍やインターネットの情報を読むと
糖質制限中は糖質をカットしたらカロリーを気にせず、いくら食べても良いと書かれていたりする事も多いですね。
実際の所どうなのでしょうか?
結論から先に申し上げます。
確かに糖質制限では(細かい解説はまた別で解説しますが)他のダイエット法より、多少カロリーを多めにとっても痩せられる可能性はあります。
しかし食べすぎたら太ります。
今回のブログ記事では糖質制限の疑問について解説していきます。
日本人の平均的な食事バランスは
日本人の食事バランスは総カロリーの内
- 糖質(炭水化物)57%
- たんぱく質18%
- 脂質25%
と言われています。
本来は炭水化物と表記するのが正解ですが、ここではわかりやすさ重視で糖質とします。
普段1日2000kcal食べている人の場合ですと、その57%である1140kcalを糖質(炭水化物)で食べています。
2000kcalの場合の、それぞれの栄養素のカロリーを算出してみましょう。
- 糖質(炭水化物)1140kcal
- たんぱく質360kcal
- 脂質500kcal
この1140kcalをカットするのが糖質制限です。(0kcalにはしません。)
ただ実はそれだけでは不十分で
糖質をカットした分カロリーが急激にダウンするので、それを補う為に糖質以外のたんぱく質や脂質はダイエットする前より食べる量を増やさなければなりません。
こう聞くとダイエットを行っているにしては
「思った以上に食べられるな。」というイメージが湧いてくると思います。
糖質制限ダイエットの研究データ
また糖質制限に関する研究結果をみると
厳密なカロリーコントロールをしなくても痩せられた
といった研究報告もあるようです。
例えば2008年にイスラエルで322人を対象に
- 低糖質食
- 低脂肪食
- 地中海食
上記3つのダイエット法の効果を比較した有名な研究があります。
この研究では低糖質食においてはカロリー制限は設けられていませんでしたが、低糖質食が1番体重が減少するという結果となりました。
こちらは多くの書籍にて引用されています。
こういった理由から糖質制限はカロリー制限は不用と言われてたりもします。
パーソナルトレーナーとしての意見
筆者がパーソナルトレーナーとして数多くの方の食事指導を行ってきて感じるのは、
外食の回数や食欲にはかなり個人差があるという事です。
中にはかなり大食いの方もいらっしゃいます。
そういった方々が
「そうか。糖質制限はいくら食べてもよいのか。」と食べ始めると太ってしまいます。
この当たりの認識のズレによって誤解されている方が増えているように思います。
いくら糖質制限の専門書に
「たんぱく質や脂質はそんなに食べられないから、いくら食べても大丈夫です。」と書かれていても著者は貴方の食欲は想定していない可能性も考えなければなりません。
また先ほど紹介した研究に関しても、
原著をよく読むとカロリー制限は指示していないけど、摂取カロリーは抑えられていたという結果となっています。
これは他の研究論文を読んでもそうなんですが、意外と指示はしていないけどカロリー抑えられていたというパターンが多いのです。
また外食でご飯を抜いたけど、
おかずを大量に食べた結果、
含まれる糖質量が1日の糖質許容量をオーバーしてしまい糖質制限ですら無くなっているというケースもあります。
それはもはや、ただの高カロリーの食事ですので痩せる事は更に難しくなります。
糖質以外の食べ物を暴飲暴食して痩せられるという研究データは筆者の知る限り存在しません。
まとめ
筆者が何度もブログを通じて述べておりますがバンコクでの駐在生活はとにかく歩く機会が減る=消費カロリーは落ちています。
更に2021.9現在、長期間のロックダウン中です。
糖質制限はじめてみたけど痩せないと悩まれている方は、1日の糖質量だけでなく一度食事の全体量を見直されてみても良いでしょう。
糖質制限の基本について解説した記事はこちらをご覧下さい。
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