
当パーソナルトレーニングジムでも根強い人気のBFRトレーニング。
今回はBFRトレーニングと痛み、ストレスの関係性について解説します。
BFRトレーニングとは

BFRトレーニングとは成長ホルモンの高分泌による美容、ダイエット効果や加齢で衰えやすい速筋繊維を軽い重さでも鍛えられるといった多くのメリットがある血流制限をした状態で実施するトレーニング法です。
- 筋肥大
- 美容やダイエット
- 怪我からの早期回復
近年では東京オリンピックに出場したアメリカやイスラエルのアスリートが練習に導入した事で話題となりました。
また今年に開催されているパリオリンピックでもOLY HOUSEにて選手やコーチ向けにBFRのデモンストレーションがあった様です。
そんな魅力のあるトレーニングですが、今回は筆者が最近注目している鎮痛作用(痛みに効く)について解説しています。
BFRと鎮痛作用

BFRトレーニングに鎮痛作用がある事は以前から報告されてきました。
これは加圧トレーニングの有資格者の方の中に医師免許を持たれた先生が多くいらっしゃった事も関係しているのでしょう。
様々な症状に対し痛みの軽減と ADL の改善が得られているようです。
オピオイドとカンナビノイド
さてBFRトレーニングを行う事で成長ホルモンだけでなく鎮痛作用のある内因性オピオイドであるβエンドルフィンや内因性カンナビノイドのアラキドノイルグリセロールが分泌されます。
こちらの記事で解説しているオピオイドやカンナビノイドというのは内因性、いわゆる体内から分泌されるという意味のものとなります。
数年前にタイで話題になった大麻は外因性のカンナビノイドです。
近年の研究論文によると、これらの物質が分泌される事がBFRで痛みにも有効とされる理由の1つではないかと考えられているようです。
ちなみに、BFRで有酸素運動を行った場合はアラキドノイルグリセロール濃度の上昇は起こりましたがBFRでの筋トレの場合は上昇が起こっていません。
その為、現場で行うBFRトレーニング(ベルトを巻いての筋トレ)を実施した事による鎮痛作用は現時点での研究ではβエンドルフィンかなと筆者は考えています。

勿論、結果が異なるデータが発表されたり、他の鎮痛作用がある物質で研究が行われ意見が変わるかもしれませんが。この辺りは更なる研究に期待したい所です。
引用 The effect of blood flow restriction exercise on exercise-induced hypoalgesia and endogenous opioid and endocannabinoid mechanisms of pain modulation
Aerobic exercise with blood flow restriction causes local and systemic hypoalgesia and increases circulating opioid and endocannabinoid levels
BFRとストレス

そんな鎮痛作用の効果もあるβエンドルフィンですが高揚感や幸福感、抗不安作用といったストレスに対抗する効果も持っています。
マラソン中のランナーズ・ハイという言葉を聞いた事がある方も多いと思います。
この症状もβエンドルフィンが関わっています。
異国の地、バンコクでの生活で、何となく精神的に落ち込んでいるという方はBFRトレーニングを行う事でストレスを軽減させる効果を期待できるかもしれません。
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