高齢者のサルコペニア対策には筋トレをしよう
バンコク都ではフィットネスクラブが閉鎖になり約1ヵ月がたちました。
皆様いかがお過ごしでしょうか。
今回は高齢者にとって
「何故筋トレが必要なのか?」について解説していきます。
サルコペニアとは
加齢により筋肉が減り筋力が低下していく事をサルコペニアと言います。
最近の研究報告によると
サルコペニアと同時に肥満にもなるというケースも多く見られ、これをサルコペニア肥満と呼びます。
脚は痩せ細ってきたけど、
お腹はメタボ腹になってきたがという状態ですね。
サルコペニアやサルコペニア肥満は
要介護リスクや総死亡リスクの増加など様々な問題を持っております。
運動には筋力トレーニングが重要
これらを予防、改善するには
運動や食事改善が必要となってきます。
筋肉には大きく分けて
- 大きな力を発揮する速筋
- スタミナがある遅筋
2タイプがあると言われており
速筋はサルコペニアによって特に失われやすいと言われています。
その速筋を鍛えてくれる運動が筋力トレーニング、略して筋トレです。
そう、筋トレは若者の為だけのものではないのです。
サルコペニア対策には先ほど述べたように
筋トレが重要となります。
そして速筋を鍛える場合には
ある程度の負荷は必要となってきます。
サルコペニアについては数多くの研究が行われており過去の研究結果を見てみると週1回の筋力トレーニングだけでもサルコペニア予防に効果的なようです。
パーソナルトレーニング指導の現場においても
50代以上のお客様の場合も
週1回のペースで
筋力は向上し筋肉もついていきます。
全ての高齢者の方に共通して行って頂きたい
筋力トレーニングを1つあげるとすれば、
やはり脚を鍛えるスクワットでしょう。
高齢者の運動実施の際の注意点
高齢者の場合、他の年代の方以上に
どのような生活を送ってきたかによって個人差が生まれ運動レベルについても差が出てきます。
既に筋肉が硬くなっていたり歪みがあったりの場合などは教科書的に良しとされるトレーニングフォームを変化させる場合も出てきます。
そのため怪我に繋がるフォームは避けて、
今の自分にとって痛みがなく出来るレベルでスクワットを行うと良いでしょう。
筆者は日本のゴールドジムで毎週、80代の女性のパーソナルトレーニングを4年間ほど行っていました。
現在のコンディションではフルスクワットは行う事は難しいと判断した為、現状をお伝えし、スクワットは椅子を用意し座った状態から立ち上がるというフォームでの指導を実施しておりました。
そのトレーニングを継続した結果、
「毎週のトレーニング(スクワット)のおかげで階段の登り下りや電車の椅子から立ち上がるのが楽になったよ。」と喜んで頂いたのを今でも思い出します。
今日から出来るサルコペニア対策トレーニング初級編
ここでは初心者の方へ向けた、かなり難易度を下げたアドバイスをさせて頂きます。
先ほど解説したように速筋を鍛えるには
ある程度の負荷が必要になります。
トレーニングを実施しそれが楽々こなせた場合には貴方にとっては負荷が軽いという事です。
より高い効果を期待する場合には、
ご自身にとって適切なレベルを選択しトレーニングを頑張りましょう。
レベル1.椅子に座って立ち上がるだけ
体力に自信がない方や関節に不安があり
一般的な筋トレが難易度が高く感じる場合は、
先ずは日常動作の動きをアレンジしたトレーニングを実施します。
下記の点には注意します。
- 背中、腰を丸めない
- 立ち上がる時に膝を押さない
レベル2.アイソメトリクス・スクワット
アイソメトリクス呼ばれるトレーニング手法も有効です。
いわゆる空気椅子ですね。
立った状態でスクワットを行い、
しゃがんた姿勢のまま身体をキープします。
まずスクワットの基本を簡単におさらいしましょう。
- しゃがみながら両手を前に突き出す
- しゃがむ際にはお尻を後ろに突き出す動きを意識する
- 上記を意識した結果、膝はつま先より多少前に出てしまうのは問題ない
- しゃがむ深さは現在行える範囲で無理なく実施
アイソメトリクス・スクワットですので、
スクワットでしゃがんだ後に立ち上がらずに
その姿勢をキープします。
セット毎にしゃがむ深さを変えながら3セットほど行うと良いでしょう。
こちらについては限界に達した時に尻餅をついてしまう危険性もありますので、
先程ご紹介した方法以上に安全性をしっかり確保して行って下さい。
レベル3.スクワット
レベル1やレベル2でも久しぶりに運動した場合というのは筋肉痛は来ると思います。
最初はそれだけでも効果はあるのですが、徐々に慣れてきます。
その場合には通常のスクワット運動を行っていきましょう。
ポイントはアイソメトリクス・スクワットで紹介した方法と同じです。
- しゃがみながら両手を前に突き出す(立ち上がったら両手は戻す)
- お尻を後ろに突き出す動きを意識する
- 上記を意識した結果、膝はつま先より多少前に出てしまうのは問題ない
- しゃがむ深さは現在行える範囲で無理なく実施
自分が頑張れる所までしゃがんだら、素早く立ち上がります。呼吸は止めないように。
人生100年時代。
いくつになっても元気な足腰でいられるようにサルコペニア対策を行っていきましょう。
あき大野 パーソナルトレーニング指導について
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